ニョクマムの香りのする距離感

最近、中国プラスワンといわれるように、リスク回避のための生産拠点分散の一環としてベトナムを新しい拠点として考えている企業が増えているようです。

また、ベトナムという親日的な発展途上国への貢献にかかわる人も多くなっているように感じます。

それにともなって、ベトナム進出の相談にのることが多くなってきました。

レストラン、教育施設関係や工場などです。
ハノイはホーチミンとくらべて人口も少なく、経済規模も小さくはありますが、古くからのベトナムの首都であり、また中国からも距離的に近いことから、ベトナム国内でも拠点として選択肢にあがることが多いようです。
僕が思うハノイの優位性というのはいくつかありますが、一番面白いのはハノイの「人」だと思います。

奥ゆかしいけど、人懐っこい。

仲良くなれば、とことんかまってくる。

日本の程よい地方都市、たとえば、故郷の金沢や能登の香りのする、そんな距離感がただようハノイの人々です。

ベトナム語が少ししゃべれるようになると分かってくる、この人たちの人間味あふれた振る舞いがハノイの奥深さです。

近所の人との挨拶は、"an com chua?"(ご飯たべたの?)

そう聞かれるたび、大家族でニョクマムが香る食卓を囲む、ベトナムの家庭の温かさが伝わってきて少しうれしくなります。

  • この記事を書いた人

丹羽隆志

建築家【経歴】東京都立大学&大学院(深尾精一研究室) ▶︎ 岡部憲明アーキテクチャーネットワーク ▶︎ VTNアーキテクツ パートナー ▶︎ 2018年4月にハノイで独立 ▶︎ 2020年サイゴン川歩道橋コンペで優勝 ▶︎ 妻・子ども3人 ● 一級建築士/ベトナム政府公認建築家/日越大学客員研究員 ● 石川県出身