ハノイに住んで4年半。これまでに2度体感する地震がありました。
だから、答えは、「ベトナムは本当に地震国である」です。ベトナムに住む前に書いた記事「ベトナムは地震国である」を見た人からよく聞かれるので、再度調べたご報告。
過去の地震データをビジュアルとしてわかりやすく見せてくれるサイトearthquaketrack.comを見れば、ベトナムに地震があることが一目両全です。
ベトナムの地震が多いエリア
ベトナム国内ではハノイより西側の山岳地帯に大きいM6クラスの地震が集中しているようです。とくにDen Bien省は結構大きい地震が集まっているようですので注意が必要そうです。地震の深度も10km~20kmと浅いものが多い。故郷の石川県で2007年におきた能登半島地震のマグニチュードが6.9だそうですから、同じ規模のものが31年前にDien Bien省でおきていることになります。ハノイ市周辺でもM4クラスは頻繁に起きているようです。
また他のエリアも調べてみたところ、中部のフエ・ダナン・ホイアン周辺は小さい地震がちらほら。ホーチミン市は沖のほうで小さな地震がおきていました。
ハノイで感じた2度の地震
感じたといっても、その震度は2程度。寝ていたからわかった揺れです。ところがそのうち一回は東日本大震災の1週間後におきたものでした。テレビで連日報道されていた震災の被害の光景に危機感をあおられていたので、高い建物に住んでいる人は着の身着のまま飛び出す大騒ぎだったとか。
だから、絶対に地震はあるのですが、ベトナム人に聞くと皆、声をそろえて「ベトナムに地震はない」といいます。「日本みたいな危ないところに住んでいないで、ベトナムに住んでいてよかったね」と言われる始末です。
ベトナムの建物は構造的に地震に対して安全か?
ベトナム国内の建築の構造基準では2007年ごろにできた構造指針の中にやっと耐震基準が盛り込まれたと聞きました。(後日、正式に調べようとは思います)だから、最近の建物はちゃんと考えられている、といいたいところですが、日本のような工事管理は期待できないので、最近の建物はそれなりに安全だと思う、というしかありません。安全に対しても、まだまだ発展途上のベトナムに住んでいる。そういう風に思って有事に備えておいたほうがよいかもしれません。